お腹が痛くてどこにも行けない…過敏性腸症候群と鍼灸治療

みなさんこんにちは。

田原市のなばな鍼灸院です。

「仕事の会議中、急にお腹が痛くなって何も手につかない」

「学校のテストの時にお腹が痛くなるんじゃないかと不安になってしまう」

そんなお悩みはありませんか?

そのつらい腹痛、過敏性腸症候群(IBS)かもしれません。


◆過敏性腸症候群(IBS)とは?

IBSは病院で検査しても原因が見つからない腹痛のことを言い

日本では7人に1人が抱える疾患です。

腹痛と一緒にでる症状ごとに

便秘型、下痢型、混合型、分類不能型の4種類に分類されます。

この中でも特に多いのが

腹痛と共に便秘と下痢を繰り返す混合型になります。

他にもげっぷやオナラ、ガス溜まりやお腹の張りなど

腸からくる症状を訴える方も多いです。

では、どこも悪くないのにどうしてこんな症状が出てしまうのか…。

その答えはストレスに対する腸と脳の過敏な反応から来ています!

腸は脳へ情報を伝達し

脳や脊髄から出る自律神経によって動かされています。

ストレスや不安感は、この反応を過剰にしてしまうため

自律神経が乱れ、腸の働きに影響が出てしまうのです。

◆過敏性腸症候群(IBS)の病院での対応は?

病院での診断基準はローマIVで定められており

 ① 腹痛が週1回以上あること

 ② 次の項目の2つ以上があてはまること

  ・排便と関連する症状である

  ・排便頻度の変化がある

  ・便の形の変化がある

 ③ 6ヶ月以上前から症状があり、最近3ヶ月間は上記基準を満たすこと

   ※大腸に腫瘍や炎症などの病気がないこと

これら3つが当てはまることでIBSと診断されます。

病院での治療は薬物療法が主体となり

水分量の調節や腸の運動機能の調節などを目的とした薬のほかに

抗不安薬や抗うつ薬が使われる場合もあります。

◆鍼灸治療ができること

鍼灸治療では腸の働きをツボや経絡を使うことで改善でき

さらには自律神経の働きを整えることもできます。

鍼やお灸によって体の表面に刺激がいくと

その情報が脳へ伝わり

自律神経によって内臓へ反射的に情報を伝達してくれます。

この時、交感神経(ストレスに対抗する神経)は働きが抑えられ

副交感神経(リラックスさせる神経)は働きが強まります。

そのため、ストレスによって症状が悪化する過敏性腸症候群の症状には

鍼灸治療は効果的と言えるのです。

また、薬物療法のような副作用がないというメリットもあります。

他の治療をして薬をたくさん飲んでいる方や、お子さん、妊婦さんでも

安心して治療を受けられますね。


IBSは10代~20代と高齢者に特に多い病気ですが

ストレスはどんな人にもあり、いつ発症するかも分かりません。

またこの病気の困った所は、人に相談しにくく

抱え込んでしまいやすいということです。

それが更なる症状悪化の原因にもなってしまいます。

お腹の痛みや不快感、吐き気や膨満感など

つらい症状がある方は一人で悩まずに当院へご相談ください。